東から北!!! 北から東!!!

フジロックを横目にうらやみつつ、こんばんは中塚です。

先日は札幌、旭川へ行ってきた。
遅くなったけれど、企画者、共演者、来てくれた皆様、ありがとうございました!

今回の遠征は、札幌のYOU SAID SOMETHINGが、Ocean Deapth Distroハマイエさんと共同でやる企画に、僕らを呼んでくれたのがまずあって、もう一日ライヴするなら企画してあげるよと言ってくれたのは、吉祥寺にいるミスコーナーの脇田さんで、そっから旭川MOSQUITO(かつTG.Atlas)の大西さんに話が行って、結果、札幌~旭川2日間のプチツアーとなったのだった。
北海道は、最高にいいとこだった。滞在した3日間とも、感動的なまでに天気が良くて、しかも全然湿気がないから、絵に描いたように、ジメジメ東京を脱出!っていう気分で、ザマミロ的優越感にひたることができた(でもその後東京帰ってきたら、数日間は意外と涼しくて、損した気分になる)。
札幌は打ち上げの後に、市内を流れる豊平川の河原へ繰り出したけど、「こんなんできるのも今の時期だけだからね」と言われて、そっかーここは北国なんだな、とあらためて思った。東京にいるときのダラッとした夏と違って、今だけ、つかの間の夏って感じで、街中が夏を謳歌してキラキラしているように、勝手に感じていた。

札幌ではYOU SAID SOMETHING、旭川ではTG.Atlas、それぞれトリを務めて企画をキュッと締めてもらえた。初めての土地で初めて見るバンドがかっこいいっていうのは、バンドやってるうえでまたひとつの喜びだと思う。両日とも対バンがかっこよかったうえに、けっこう色々と話せたのも嬉しかった。

それとみんな親切にうまい店とか教えてくれたりして、非常にありがたかった。
そう、遠征の大きな楽しみのひとつは食なので、地元の人の情報がとても重要なのだ。結果、おすすめに従って、いくつかのグッと来るメシにたどりつけたので、本当にナイスアドバイスこの上なかった(Ocean Deapth Distroハマイエさんに連れてってもらった札幌スープカレー「すあげ」、あと、札幌でも色んな人に勧められたし、MOSQUITO大西さんにも「いちばん旭川らしい」とおススメしてもらった旭川のラーメン「蜂屋」)!
最終日には、旭川のつっかさんとTG.Atlasミウミウさんに、空港まで送ってもらったうえに、回転寿司トリトンも連れてってもらえて、これもとても感激。SUSHI! NETAがBIG!

北海道らしさを感じられたのが打ち上げで、札幌旭川2日間ともジンギスカンだった。地元(神奈川県藤沢市)に例えたら、打ち上げでシラス(藤沢の名産とされる)が出てくるような、あまりに北海道の王道を行くド直球具合だけど、これがまたうまい安いし、言うことなしでした。(シラスの例えはわかりづらかったな)
旭川MOSQUITOなんて、ライヴ終わったら0時すぎてたけど、そのまま会場で打ち上げが1時くらいに始まって、そっから夜通し何ターンも何ターンも現れては焼かれて焼かれては食われるジンギスカンの応酬…。すごい激しいなーと思い、大西さんに「打ち上げっていつもこんな感じなんですか?」と聞くと、「うん、どうかしてるよね(ニコッ)」と返ってきて、そのどうかしてる感も当然最高だった。

北海道の2日間は、すあげや蜂屋のスープのように濃厚で、でもそれでいてやさしく(うまいこと言ってる風)、あっという間すぎて名残惜しかった。
旭川空港に向かう景色がまたとても雄大で、カントリーロードを歌いたくなるような美しい一本道が、なおのこと名残惜しさに拍車をかけたのだった。

バンドでは初めて行く土地は、期待と同時に、ちょっとした緊張も伴うもので、どんな感じになるのだろうと思いつつ行くのだけど、本当に行って良かったなあと。元々知ってて熱心に聞いててくれてた人とか、初見だけど気に入ってもらえて話しかけてくれた人とか、遠いところに行ってこういった出会いがあると感激せざるを得ないです。
だからこそまた行きたい。札幌でも旭川でも、「次はぜひ冬においで」と言われたので、北国の本領を体感するために、今度はぜひとも冬の北海道へ行かねば。
今度は雪が待っているのか。
何はともあれ、関わってくれた皆さまへ、あらためてのありがとうございました。

そんな中、YOU SAID SOMETHINGは、9月に僕らがやる企画にお呼びしているので、ぜひ見に来てほしいです! 今度は彼らが東京へ!
音源も全国流通のものが出たばかりです。ローファイポップと自称しているけれど、ライヴは、音源よりもアグレッシブな印象だし、はじけるポップネスがたまらないです。あと、音源に入ってない曲もまた良いので、ぜひ生で見てもらいたいなあと。

2013年9月8日(日) @下北沢SHELTER
Hello Hawk presents “ Our September Has Come!!!! ”
出演 YOU SAID SOMETHING (札幌) oono yuuki Hello Hawk and more
OPEN / 12:00 START / 12:30 TICKET / 1800円 (+1D 500円)
※お昼の時間のイベントです!
さらに詳しいことは近日中にまた。

ちなみに前日の9月7日にも、YOU SAID SOMETHINGは吉祥寺WARPでライヴあるので、そちらと併せて推奨です。





では、札幌での僕らのライヴ映像で、お別れです。
この日の会場、BOC2は、何となくイメージするとこの、USインディーっぽいライヴ空間って感じで、とてもグッと来る場所でした。



イメージはこんな感じ。


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待ちわびてたよ日曜日!!!

イエス!
こんばんは中塚です。
企画がもう間近でのっぴきならないのです!

20130616flyer_re

2013年6/16(日)
@下北沢THREE

Hello Hawk presents
“ 着地しない音楽会 その4 ”
~until the morning comes~
出演
Hello Hawk
toddle
シゼンカイノオキテ (京都)
my letter (京都)

OPEN / 17:00  START / 17:30 ADV / 2000円  DOOR / 2500円 (+1drink 500円)

※恐れ入りますが、諸事情によりまして、当初よりOPEN/STARTが、30分早まっています。ご注意ください。
ご予約こちらからどうぞ!
当日のお昼くらいまで承ります! ツイッターなどでも可です。

この日の出順は、
toddle → シゼンカイノオキテ → my letter → Hello Hawk
といった感じで行う予定です。

たまには出順も載せようというもんです。

toddle先輩との共演は、たぶんほぼ一年ぶり。そのときはtoddleの企画で、場所もこのTHREEだった。toddleに呼ばれたのはとても嬉しかったな。だから今年はお呼び返しです。
今回、出てくれて本当に嬉しい。

シゼンカイノオキテは、実はライヴ見るのが初なのだけれど、名前はずっと知っていて、重なりそうでなかなか重なる機会が無かった。というわけで初共演を今からとても楽しみにしている。

my letterは東京呼ぶの2度目だけれど、あれから1年半くらい経って、状況も変わってると思うので、今再びの東京での共演を心待ちにしてきたわけです。ガッツリ一緒にっていうのは久々だものね。爆音を奏でておくれ。

自主企画やるときって、このメンツでやるのが最高なんだぞ!という気持ちでやっているので、見に来てほしいっていつも以上に思うんです。
んま、そんなこちらの気持ちはさておき、楽しみにして来てくれたらば最高です。THREEはソファとか椅子とかあるし、ゆったり見てくれてもかまわないし、あの丸く囲われたコロッセオみたいなモッシュピットに繰り出してガン上がりしてもらってもかまわない。
とにもかくにもよろしくお願いいたします!

あと、すげー蛇足的なのをひとつ。
先週の日曜日もTHREEでライヴで、今週もTHREEでライヴ、と、いうことで、2週連続で来てくれた方には、「秘蔵というほどでもないしプレミア感もないけど、ひょっとしたら喜ばれるかもしれない、何らかのHello Hawk音源」を差し上げようと思っています。物販にて、自己申告で!
こういうのはきっと、先週のライヴをやる前に告知するのが親切というものだと思うのだけど、気が利かないことこのうえないので、言うのが今になった、ということをひっそりと今ここにお詫びします。


さて、出演者の動画を挙げてみると。

えいっ!
これはTHREEにて


これもTHREEにて


これがシゼンカイ先輩!


これは初めてmy letterを知ったときに見た映像。この勢い!


企画の前って、いつもすごく色んな意味合いでドキドキして、落ち着かない。あー、今回はどんな感じになるんでしょ!
プリーズ予約カミング!!!


あ、そして、企画とは関係のない話を。
POWER ELEPHANT!つながりの特権で先に聴かせてもらってたmy exのアルバムが、ちょっとこれホントにどうなの!ってくらい最高なので、ぜひ発売日を楽しみにしててください。



PVも素晴らしい。


ではでは日曜に下北沢THREEにて!


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吉村さんとの(一方的な)思い出

吉村さんが亡くなった。bloodthirsty butchersの吉村さんだ。
あまりに早い。寂しいし、惜しいし、悔しい。

あれこれと書くのもおこがましい思いつつ、僕が、いつかブッチャーズと対バンしたら、話そうと思ってたちょっとした個人的な話があるから、その話は書いておきたいと思って、仕事の合間に書き殴った。

僕がブッチャーズのライヴを初めて見たのは、2000年、の6月。高2のときだ。
Rage Against The Machine来日公演のオープニングアクトで出てきたのが、ブッチャーズだった。そのときの様子は、ドキュメンタリー映画「kocorono」にも残っているけれど、お客さんは、当然ながら、暴れたい人が多くて、どうにも客席とのチグハグ感は否めなかった。
けど、僕は、屈強な男どものモッシュにもみくちゃにされながらも、そのライヴを、「かっこいい」と思ったのだ。当時、うまく説明はできなかったけど。

その1か月後。僕は初めてフジロックへ行った。
その年は、ブッチャーズが出ていて、迷わず見に行った。確か3日目のレッドマーキー、割と早い時間。「新曲です」と言って、『さよなら文鳥』を演奏していたのを覚えている。

ライヴを見た後、場内を歩いていたら、偶然、吉村さんに会った。
僕は恐れも知らぬ高校生だったので、とりあえず話しかけた。
「すごいかっこよかったです!」
「新曲もよかったです!」
「僕レイジのときも見たんです!」
「あのときもかっこよかったです!」
何か、こんなようなことをペラペラとまくしたてた気がする。
吉村さんは、ちょっと笑いながら「そうか」「ありがとう」と言ってくれたと思う。

さらに調子に乗った僕は「サインください!」と言って、そのとき着ていたTシャツを、その場で脱いで差し出した。しかし、そのとき着ていたTシャツは、ブッチャーズではなく、レイジのTシャツ。つい1か月前の来日公演で買ったものだった。

今考えると、なんて失礼な…と思うのだけれど、僕は恐れを知らぬ高校生。
たぶん「ブッチャーズのTシャツじゃないけど、対バンしてたんだし、このTシャツならサインしてもらってもいいハズ」って、考えてたんだと思う。

吉村さんは、そんな高校生の申し出にも、ちょっと驚きつつも、いいよ、とニヤッとして、サインを書いてくれた。
そのTシャツは、黒地のボディに、白でレイジのライブ写真がプリントされたもので、吉村さんは白いところにサインを書いた後、真ん中でジャンプするVo.ザックの目のところにマジックで、チョンチョンッと×(バツ)を2つ落書きして、お茶目な顔して、ハイヨッと僕にTシャツを渡してくれた。

上半身裸で待ってた僕は、それを受けとると、全力でお礼を言って、ホクホクしながらまた次なるバンドを見に行ったのだった。若い、俺。

あー吉村さん。いつかブッチャーズと同じステージに立つことが会ったら、このときの話をしようと思ってた。

「(覚えてないと思いますけど)僕、あの時の失礼な高校生ですよ! 吉村さん!」




そのフジロックからだいたい10年経ったとき、Hello Hawkで初めて出したアルバムを、吉村さんが褒めてくれたときは、本当に嬉しかった。
渋谷のnestでベロベロになって、半分くらい何を言ってるかわからない吉村さんに「お前らの曲は、俺らの影響とかを感じる(意訳)」みたいなことを言われたときは、ちょっと恐い!とひるみつつも、「バンドやっていて良かった!」と心底思えたのだ。
影響なんて、そりゃもう……自分たちの音源を聴いてくれるときが来ようとも思ってなかったし、おこがましくも、そんな片鱗を感じ取ってもらえるなんて、想像もつかなかった。

それから、話しかけてもらえたり、あいさつできるようになったけれど、まだまだ、全然、ガッツリと話せていなかった、吉村さん。
新作も楽しみだったし、ライヴももっと見たかった。
これからを見せてほしかった。

ブッチャーズとしては、吉村さんと対バンできなかったですね。
でも、去年末、恐れを知らぬ高校生の頃を思い出して、ビビりながらも意を決して
「bedとHello Hawkとブッチャーズで、official bootlegやってください!」と言った。
吉村さんは「おう!」と応えてくれて、そのときはそれで話が終わり、まあ、その場のノリで言ってくれたのかな、とも思っていたけど、後日、吉村さんがbed山口くんに会ったときに、「3バンドで一緒にやるぞ」って話をしてくれた、と、あとあと山口くんから聞いたのだった。

あと、これも去年末。
communeで、ひさ子さんとアコースティックライヴをやったとき、吉村さんが来てくれて、見終わった後、「俺にもここ(commune)でやらせろ! 俺を誘え!」と言ってくれた。

どちらのライヴも、実現させたかったな。

正直、吉村さんというと「ジャイアン」ともたとえられるように、恐いイメージもすごくあったけど、僕らと話すときは、大概優しかった。それでも、僕は、いつか無茶ぶりとかバイオレントなかわいがりとかあるんじゃ…、と思って、ついつい話すときも遠慮しがちだった。

今はそれをとても悔いている。
嬉しい言葉も、色々かけてくれたのに。
もっと素直に憧れを口に出せばよかった。
僕はあの頃から、遠くにある背中を追っかけてたというのに。
終わりは来るものだけれど、こんな早いとは当然思っていない。
書いても書き足りない。

とりあえず、僕らは続けていきます。

ありがとう、吉村さん。
ご冥福をお祈りします。











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